------ 　傑作映画館　 ------

●　阪急電車-片道15分の奇跡
　　　監　督　：三宅喜重
　　　出　演　：中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜、宮本信子、
　　　ジャンル：ドラマ
　　　2011年 　日本

　阪急電車って、大阪を走ってるの？

注）以下、ネタバレだらけです！

【あらすじ】
　ある秋の日、阪急電車に　乗り合わせた人たちの人生が交差していきます。
　翔子は、結婚予定だった恋人に後輩に乗り換えられたOL（中谷美紀）、ミサは恋人のDVに悩む女子大生（戸田絵里香）、時江（宮本信子）は孫の亜美（芦田愛菜）と一緒によく阪急を利用する凛とした老女、康江（南果歩）はママ友の輪から抜け出せない主婦、権田原美帆（谷村美月）は自分の名前と田舎出身である事のコンプレックスから抜け出せない女子大生、悦子（有村架純〉は進路に悩む受験生です。

　翔子は、元彼の結婚式に白いドレスで出席したのは嫌がらせのためでしたが、式場の係員に追い出されそのままのスタイルで電車に乗った時、横にいたのは孫を連れた時江でした。
　翔子の話を聞いた時江は翔子のために会社を辞めるよう勧めます。
　そして、時江が降りたホームには一緒に来た恋人のDVを受けてうずくまるサチがいました。
　時江は、サチの擦りむいた膝にハンドバッグから出したバンソーコーを貼ってあげながら「くだらない男ね…　やめといた方がいいと思う…」とつぶやくのです。
　

【感想】　
　意識するかしないかに関わらず、ちょっとずつ関わってしまった他人が、それぞれ困った状態から抜け出そうと努力します。

「時江は大好きな犬を飼わなかった訳があったのですが、
また飼う事にしました ♪

　最後は皆良い方に向かって動き始めます。
　翔子とミサだけはお互いを認識して一緒にお茶を飲みに向かうのですが、映画を見ていると皆が知り合って欲しいと思う温かな気持ちになります。
　
　現実はこううまくはいかないでしょうが、どこかで皆が知り合いかも、って思って生活できればいいですね！

　私はオムニバス形式はあまり好きじゃないのですが、これは好きです。


　関連作品　：　うさぎドロップ　…　芦田愛菜　出演
　　　　　　　　ビリギャル　　　…　有村架純　出演

　

　　2018.10. 　　　................ 傑作映画館の目次ページへ